さて,今号は新しく完成したTAINSG の具体的な使い方を中心に,技術的には電子メールの不正中継対策について,法律的にはプロバイダ責任制限法についての記事をお伝えすることができました。ネットワーク技術の大衆化・高度化によって,セキュリティの問題はますます複雑で解決困難なものになってきていますが,技術・法律の両輪をもって,ネットワーク管理者が真に「安心」できる日がいつかやってくることを願います。
7年前にはなばなしかったSuperTAINS も,今ではATM方式の輝きがずっと落ち着いて,FDDI方式は消えようとしています。世代交替の激しいこの分野で,みたび最先端のTAINS/G を手にした東北大学は,次のステージではどのような役割を果たすでしょうか。ギガを超える超高速ネットワークでは,マルチメディア伝送を超える高品質の仮想臨場感伝送や,分散コンピューティングが可能になると言われています。セキュリティも重要になってきました。情報シナジーセンターは利用者の皆さんと協力して役割を果たしていきたいと考えますので,ご支援をよろしくお願いします。