本学では,情報教育の学習効果を高めるために,情報シナジーセンターから1,2年生の全員にアカウントが交付され,情報シナジーセンターの実習室等に設置されている端末装置を利用できるようになっています。大学教育研究センターでは,これまで,川北合同研究棟内(20台)と附属図書館内(40台)に端末を設置してきましたが,その後の端末の増設は,設置場所の確保が困難な理由から進んでおりません。そこで,近年,ノート型パソコンを所有する学生が増加していることに着目し,使い慣れた自分のパソコンを持参し川内北キャンパス内で TAINS に接続できるようにネットワークを整備することで,インターネット利用の拡大を図ることになり,情報シナジーセンターの多大なご指導,ご協力のもとに,平成13年度教育研究共同プロジェクト経費(総長裁量経費)によって実現されました。
教室内に設置した情報コンセントは,もっぱら授業のために教官が使用するものであって,学生に開放されるのは,自習室内(16ポート)と談話室内(8ポート)のコンセントに限られます。無線LANアクセスポイントのアンテナは,B101,B104,B201,B204室に各1基,B200,自習室,談話室に各1基,さらに屋外用のアンテナが講義棟の外壁3カ所に設置されています。無線LANへの接続には,IEEE 802.11b規格に準拠した64または128ビットWEP機能を有し,Wi-Fi認定を受けているPCカードが使用できます。アクセスポイント(アンテナ)1基当たり,同時に15ユーザーが接続可能であることから,全アンテナでは150ユーザーがインターネットを利用できることになり,情報ネットワーク環境は,限られた数の端末を利用せざるを得なかった従来に比べて著しく改善されました。有線,無線を問わず,これらのシステムを利用してネットワークに接続するためには,認証が必要です。学生の場合は,情報シナジーセンターから配布されるユーザー名とパスワードによって認証されます。教官が利用する場合の,ユーザー名とバスワードの登録手続きの窓口は,全学教育室(全学教育教務掛)です。
屋外のアンテナ設置は,授業の合間に木陰のベンチに腰を掛け,ノートパソコンからインターネットを利用するという,新しいキャンパスでの生活スタイルを生み出しています。屋外の無線LANサービスエリアは,おおよそ,川内北キャンパスの正門〜C棟前,掲示板付近〜厚生会館で囲まれる区域内,及びA棟とB棟の西側,川北合同研究棟前の道路までの部分です。