編集後記

■藤沢周平の作品が再評価されているようです。なんで今さら?との疑問が浮かびます。舞台は東北地方の架空の藩。主人公は下級武士。ヒーローではなく「道理」や「志」としての武士。そんな設定です。そういえば,近ごろ「道理」や「志」という言葉をあまり聞かなくなった気がします。利益が何よりも優先しているためでしょうか。利益追求が唯一の目的であるかのようです。それではいけないと言われると「ゆとり」とか「美しい」など雰囲気だけの言葉を言い訳にします。いよいよ白々しくリアリティがありません。もしかしたら,そんな状況だからこそ藤沢作品の主人公の生き方が魅力的に見えるのでしょうか? 身の丈で生き,足元を見据えた生き方。等身大の個人ができる範囲で精一杯考え,易々と己を棄てることで力を発揮すると教えられます。たまたま藩命と合わない時もあるでしょうが,「道理」にかなうから説得力があり,「志」があるから心に届きます。ヒーローではないけど個人が輝きます。個人の野望や趣味では組織は機能しないと,当たり前のことを認識させられます。浮き足立つ今,「道理」にかなう生き方をしているか,「志」を忘れてないか,自分にも問う!てみることにしましょうか。

(kataribe-No.8)


■昨年9 月1 日に採用となりましたネットワーク係の澤田勝己と申します。現在は,1 日も早く仕事を覚えるために,メールサービス,ネットワークセキュリティを中心に学内ネットワーク(TAINS) の運用全般に携わり,日々勉強しております。
 以前は某大手ISP の法人向けサポート窓口でサポート業務と担当者向け研修業務の仕事をしておりました。また,コンピュータ,インターネットを使い始めて11 年目に突入し,新しいOS が発売されたり,CPU の処理速度やネットワークが急速に速くなっていく度に時の流れを感じる今日この頃です。
 着任から丸5ヶ月が経ち,ようやく青葉山での生活にも慣れてきましたが,まだまだ至らない点も多々あるかと思いますので,ご指導,ご鞭撻の程宜しくお願い致します。

(sawada)