「eduroamトライアル」- 国際無線LANローミング基盤のモニター募集について

東北大学情報シナジーセンター・最先端学術情報基盤(CSI) 研究室(兼務) 後藤英昭
東北大学情報シナジーセンター・最先端学術情報基盤(CSI) 研究室 渡邊義和
東北大学情報シナジーセンター・最先端学術情報基盤(CSI) 研究室(兼務) 曽根秀昭

1 eduroamとモニター募集について

 eduroam(エデュローム)とは,ヨーロッパ諸国間で教育研究機関ごとの無線LAN システムを相互接続したことに始まり,現在はヨーロッパ29ヶ国の他,アジア太平洋地域(Asia-Pacific) ではオーストラリア,中国,台湾,香港,日本が加盟している,国際的な無線LAN ローミング基盤です。TAINS ニュースNo.34 で既報のとおり,東北大学は2006 年8 月にeduroam に加盟しました[1]。2007 年10 月現在,国内では計6 大学・機関がeduroam に接続し,無線LAN システムの相互利用が可能になっています。
 東北大学では, 先頃 ( さきごろ ) ,学内初の大規模なeduroam 対応無線LAN システムが加齢医学研究所(加齢研)において構築されました。今後は他の部局でも徐々にeduroam 対応が進むものと期待されますが,現時点では利用者ID を持っている人はごく限られています。
 そこで,情報シナジーセンター・CSI 研究室では,無線LAN ローミングをより多くの人に体験していただき,また利用環境の調査を行うために,「eduroam トライアル」と題して学内の一般利用者向けにモニターの機会を設けることにしました。
 モニターの皆さんの経験や,当プロジェクトの調査結果が,各部局の無線LAN システムの導入・更新の際にシステム構築の一助となれば幸いです。

2 「eduroamトライアル」の内容

 「eduroam トライアル」に参加を希望する人(参加資格は後述)は,ホームページの情報を参照して利用申請を行います。CSI 研究室で利用者ID を発行します。
 期間内に国内外のeduroam 対応無線LAN システムを自由に利用していただき,接続ごとに簡単なレポートを提出していただきます。レポート提出回数は利用回数と3 回(上限)のいずれか少ない方とし,上限回数を超えた利用については,参加者はレポート提出の義務を負いません。期間内のどの接続に関するレポートを提出しても構いません。なるべく遠距離で,環境が異なる場所での使用レポートが期待されます。海外のレポートは特に歓迎いたします。
 期間内に利用が一度も無かった場合でも,その旨の報告が必要です。また,参加者が希望した場合は,4 回以上の提出があっても構いません。
 日本国内やオーストラリア,スイスなどの多くのサイトでは,無線ネットワークのゲスト利用における責任所在の明確化や,電子ジャーナル等のサービスの不正利用を避けるために,eduroam においてVPN 接続しか許されていないこと(VPN-only ポリシーの適用)があります。このようなサイトでもウェブの閲覧などが可能となるように,今回のモニター企画では,利用者はPPTP とOpenVPN に対応したVPN サーバも使用できるようになっています。

3 参加資格・期間

 本トライアルの参加資格と期間は以下の通りです。

4 レポートの内容

 レポートの内容を以下に示します。若干の変更はご了承願います。
 回答
所属 
名前 
利用者ID 
利用日2008  /  /
利用場所国:    機関:    (部所:    )
接続可否接続成功 接続失敗
使用OSWindows XP Windows Vista MacOS X その他(      )
使用サプリカントOS 内蔵のもの SecureW2 その他(      )
使用VPN未使用 PPTP OpenVPN その他(      )
気付いたこと,
コメント等
 

参考文献

[1]後藤英昭, 今井哲郎, 曽根秀昭, “eduroam とキャンパスユビキタスネットワーク,” TAINS ニュース,No.34, pp.5-8, 2007. (http://www.tains.tohoku.ac.jp/news/news-34/0508.html)