編集後記

■近年,ネットワーク上のサービスが増加するにつれて,個々のシステムでユーザ情報を管理するという仕組みでは,利便性の低下はもとより,セキュリティの観点でも大きな問題があると認知されるようになってきました。OpenID や認証API のように,個人の所有するID をまとめる手段も徐々に普及してきています。一見,単一のID でシングルサインオンができれば理想のようにも見えるのですが,統合しすぎるのも色々と問題を生じます。適度にやるのが良いのです。
 本学を含め,国内の大学等でSSO の実証実験が始まっています。特に目に見えるアプリケーションとしては,電子ジャーナルがあります。既に出版業界ではIP アドレスによる認証からID による認証へのシフトが進んでいます。統合電子認証基盤の整備は,これからの学術情報基盤にとって不可欠なものです。一日でも早くサービスが開始・利用できることを願っています。

(HG)


■早いもので東北大学に来てから3 度目の年の瀬を迎えることになりました。そんな折,次期全学ネットワークの構築という大きな仕事に携わる機会を頂きました。需要予測,仕様検討,設計,広報,運用,将来計画等のさまざまな課題に微力ながら取り組んでいます。構築を進めるにあたって最も重要なことは利用者の皆様のニーズを尊重しご理解とご協力を得ることに他なりません。今後も利用者の皆様にご意見,ご助言を頂きましたことを踏まえて構築に向けて努力してまいりますので,引き続きのご理解とご協力を賜わりますようよろしくお願いいたします。

(K.S)