編集後記

■この号がお手元に届く ( ころ ) には20 年度に調達した新TAINS(StarTAINS になりました)の基幹部分が導入されているはずです。
 これにより,「いつ壊れるか判らない」状態から抜け出せることになります。このことは,もちろん,学内全ての部局のご理解により可能になったことです。
 導入後は,基幹ネットワークの安定化は当然のことながらサービスの拡大と質の向上に取り組んで参ります。また,特にこのあたりは共通の全学的基盤経費のカバーする範囲外にも及ぶことが予想されますが,別途予算の確保なども考えながら皆様と共に育てていけることを願っております。今後もご理解とご協力をお願い申し上げます。

(ch)


■第一世代のTAINS の運用開始が1988 年でしたから,いまの学部生が生まれたころのことです。全学の建物の廊下の天井から壁際に太い黄色のケーブルが顔を出し,ところどころでは白っぽい箱のLAN 整合装置(CS) が冷却ファンをうならせていました。という風景を見た当時の最若手の職員だった方でも,もう40 代です。
 今ではパソコンでも1Gbit/s でのネットワーク接続が当たり前ですが,CS とパソコンの接続は9.6kbit/s(10 万分の1)でしたし,TCP/IP 通信はまだ業界でも可能性の議論が続いていた時代でした。それでも,文部省が補正予算の機会に大学に整備させた,最初の全学ネットワークでした。近年の情報通信技術の飛躍的な発展と同じく,TAINS が本学に 必須 ( ひっす ) の基盤になり,ついに,今回のStarTAINS から学内の情報基盤整備の制度が構築されて,安定的な後ろ盾をいただくことになりました。これから,なお一層,全学のみなさんのTAINS としてご支援をお願いいたします。

(そ)