統合電子認証システムが始まりました

サイバーサイエンスセンター 木下哲男
情報シナジー機構 伊藤清顕
教育情報基盤センター 早川美徳
情報部情報推進課 寺澤篤史

1 統合電子認証システム

 東北大学では,中期計画に掲げられた業務運営の改善及び効率化に関する目標を達成するため,事務等の効率化・合理化に取り組んでいます。さらに,東北大学アクションプラン「井上プラン2007」に沿った,教育,研究,業務の多面的な見直しの中で,情報基盤の整備を全学的な規模で推進するため,「東北大学情報化推進アクションプラン」が策定されました。それらの具体的な施策のひとつとして,全学共通で利用出来る高いレベルのセキュリティを実現する認証システムの整備を進めています。その中心に位置づけられるのが統合電子認証システムです。
 これまで学内で整備されてきた情報システムでは,それぞれに発行したID /パスワードにより運用されてきたため,多くの情報システムを利用するユーザにからは「ID /パスワードが覚えきれない」といった声が聞かれたり,「複数のID /パスワードをメモしたものをパソコンに ( ) る」などの危険な行為も見られました。こうした問題を解消し,一つのユーザID により複数の情報システムを安心,安全に利用できる仕組みを整備することが,この統合電子認証システムの大きな目標です。

2 東北大ID の配付

 統合電子認証システムとその連携システムを利用するには,新しいID が必要となります。これを「東北大ID」と呼びます。この東北大ID は,今後,TAINS メールサービスや全学ポータルシステム等で利用できるよう準備が進められており,その他の学内情報サービスについて順次利用範囲が拡大される予定です。
 東北大ID は,教職員及び学生等の東北大学構成員に段階的に配付されています。
 統合電子認証システム及び東北大ID についての最新情報は,情報シナジー機構のWEB サイト(http://www.bureau.tohoku.ac.jp/i-synergy/)からご覧いただけます。

図1:統合電子認証システムのイメージ(計画中または検討中の連携システムを含む)