編集後記

本号の「お知らせ」にもありますように,この度,情報シナジー機構の概要を紹介したパンフレットが発行されました。引き続き,情報シナジー機構では,全学情報基盤,および,それに基づくサービスを皆様に御活用頂くためのリーフレット等の発行を計画しております。準備が整い次第,TAINSニュース等で順次お知らせ致します。

(B)

2011 年3 月11 日14 時46 分。後に東北地方太平洋沖地震と名付けられることとなる三陸沖を震源としたマグニチュード9.0 の巨大地震が発生しました。
 交通,電気,水道,ガス,通信等全てのインフラが使用できなくなり,家族とは全く連絡が取れず,徒歩で三時間かけ帰宅し家族の無事がわかり 安堵(あんど)しました。
 16 年前の兵庫県南部地震の時には,インターネットも携帯電話もそれほど普及しておらず,同じような災害が発生したときにどの程度使えるかという議論がありましたが,結論としてほとんど使い物にならないということが今回の地震でわかりました。
 しかし,地震の影響で設備が駄目になったのではなく,停電により装置を動かせなかった為で電気が復旧するとほぼ同じく,通信が回復していったのには驚かされました。このことからも通信インフラは,通信設備そのものより電力設備が災害時の弱点となっている様に思います。現在の様な巨大な発電所から電力を供給するのではなく,各所に小規模な発電所や風力,マイクロ水力,太陽光発電を分散配置しスマートグリッドを構築する方が,災害には強くできるのかもしれません。
 とはいえ,地震や津波で多くの方が,亡くなられている現状を鑑みますと,まずは助かったことに感謝し,未だ不自由な生活を送られている方に心からお見舞い申し上げます。

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