外国語学習用システムが新しくなりました

教育情報基盤センター 早川美徳
大学院国際文化研究科 杉浦謙介
教育情報基盤センター 酒井正夫
教育情報基盤センター 田中弓子
教育情報基盤センター 白石茂典

1 はじめに

 川内北キャンパスのマルチメディア教育研究棟(M棟)の2階と3階部分に,外国語学習用の教室(CALL教室)が整備されているのをご存知でしょうか。CALL とはComputer-Assisted Language Learning の略で,教室には,各種の教材が利用可能なパソコン端末,映像・音響機器類が備えられ,全学教育の英語や初修外国語教育等に使われています。
 そのCALL システムが,2015 年3 月,更新されました。本稿では,外国語教育を担当されている教員以外の,普段はCALL の設備にあまり縁が無いと思われる大学院生や教職員の方を想定して,この新しいシステムについてご紹介いたします。

2 教室設備とその利用

 M 棟内にはサイズの異なるCALL 教室が7 部屋あり,アイランド状に配置された机に,ヘッドセットとウェブカメラを装着したノート型パソコンが備え付けられています。また,教員用のパソコンの画面や講義資料を提示するため,プロジェクタに加えて,デジタル式液晶モニタが学生2 名あたり1 台ずつ置かれています。教卓には教員用のデスクトップパソコン,ブルーレイプレイヤー,書画カメラ等の他,視聴覚機器やブラインドを集中管理するための操作パネルが備えられ,パソコンやマルチメディア教材を活用した授業やセミナーに好適な環境が提供されています。
 これらの教室は,授業期間の日中は外国語の授業のためにほぼ占有されていますが,一部の空き教室は自習用に開放され,本学のメンバーであれば誰でも自由に使うことができます。学生は学籍番号,教職員は東北大ID とそのパスワードを使ってログインします。自習開放されている教室と利用可能な時間は,教育情報基盤センターのウェブサイト[1] で確認できます。
 授業や教育・研究イベント等のために教室を占有して利用する場合は,あらかじめ利用申請の手続きが必要です。詳しくは,教育情報基盤センターまでお問い合わせください(電話: 022-795-7680)。なお,機器類が床下を通じて配線されていることから,机のレイアウト変更には対応できません。

3 CALL教室のパソコン

 教室のパソコンの全てに,Microsoft Office といくつかの基本的なソフトがインストールされており,普段お使いのパソコンと同様に,調べ物や文書作成を行なうことができます。
 ただし,次の点には注意が必要です。全てのパソコンは,起動するたびに設定がリセットされるように構成されています。例えば,デスクトップなどに保存したファイルは,再起動後には消えてしまいます。デスクトップから個人用のフォルダを開くことができるようになっていますので,大切なファイルを失ってしまわぬよう,電源を切る前に,必要なファイルはそちらにコピーするか,USB メモリーを利用すると良いでしょう。
 また,各教室にはモノクロプリンターが備えられていますが,プリントするには管理者(教員)による許可の設定が必要になります。

表1: CALL 教室一覧

教室 OS 学生用パソコン台数
M201(2 階) Windows 8.1 Pro (64bit) 100
M203(2 階) Windows 8.1 Pro (64bit) 60
M204(2 階) Windows 8.1 Pro (64bit) 60
M301(3 階) Mac OS X Yosemite 54
M303(3 階) Windows 8.1 Pro (64bit) 50
M304(3 階) Windows 8.1 Pro (64bit) 50
M305(3 階) Windows 8.1 Pro (64bit) 50

4 外国語学習用e ラーニング教材

 従来も提供されていた,ウェブベースの外国語学習用教材「ALC NetAcademy2」は,システムの更新後も引き続きお使いいただけます。TOEIC 対策用の「TOEIC テスト演習2000 コース」等,目的毎にデザインされた英語学習用教材に加え,中国語,日本語のコースも用意されています。また,国立七大学外国語CU 委員会が制作したドイツ語教材「CALL ドイツ語」やフランス語教材「クリック・ル・フランセ」も利用することができます。本学の学生・教職員ならどなたでも,CALL 教室に限らずお好きな場所から,これらの教材にアクセスすることができます。サービスへの入り口や使い方は,教育情報基盤センターウェブサイト[1] の「外国語学習/CALL 教室」に記載されています。

5 おわりに

 CALL 教室やサービスについて,さらに詳しくは,「東北大学生のための教育系情報システムオンラインガイド」[2] をご覧ください。新しくなったCALL システムを是非ご活用ください。

参考文献

[1]教育情報基盤センターウェブサイト,(http://www.cite.tohoku.ac.jp/)
[2]東北大学生のための教育系情報システムオンラインガイド,(http://www.dc.tohoku.ac.jp/guide/ICL/index_ICL.html)