不明な点がありましたら,記事の最後にある問い合わせ先まで連絡ください。
- TAINS88の人のために (手間無し)
- SuperTAINS,サブネットの人のために (簡単)
- SuperTAINS,サブネットで使い込みたい人のために (面倒)
- プリンタサーバとして使う人のために
RS232Cでパソコンと新しいCSをつないで電源を入れるだけで, 簡単にtelnetが使えます。 ただし,新しいCSをプリンタサーバとして使ったりすることはできません。 RS232Cの通信パラメータは初期値は9600baud,8bit,none parity,1 stop bit, xon/xoffフロー制御ですが,setttyコマンドで各ポートごとに変えることができます。
- 利点:何も設定しないで標準的な学内のホストが使える
- 欠点:TAINS88に限られ,高度な使い方はできない
【例】
TAINS88につないで電源を入れて起動します。
プロンプト(cs001 01> など。
数字は少し違います)が出てきたら
cs001 1> settty baud 19200とします。主なパラメータは,以下のとおりです。
┌─────┬─────────────────┐ |パラメータ│値 │ ├─────┼─────────────────┤ |baud │300,600,1200,2400,4800,9600,19200 │ |parity │even,odd,none │ |stop │1,1.5,2 │ |bitchar │7,8 │ |flow │rs,er,xon,txon,rxon,none │ └─────┴─────────────────┘
新しいCSはネットワーク上にあるブートサーバからソフトウェアと設定を ダウンロードして起動します。 総合情報システム運用センターが用意しているブートサーバは TAINS88幹線につながっている新しいCSに合わせた設定がなされていますので, サブネット内にあると起動しません。 したがって,サブネットを組める部局はサブネット内のワークステーションで ブートサーバを運営する方が良いのですが, 標準のブートサーバから立ち上げる方法もあります。 ただし,ドメインネームは使えないのでIPアドレスを直接指定しなければなりません。 また,サブネット外との通信はできません。 (ただし,routerがサブネットの内側に対してもproxy ARP動作をする設定であれば, ドメインネームの使用やサブネット外との通信もできます)
- 利点:少しの設定でサブネット内のホストは使える
- 欠点:ドメインネームは使えず,サブネット外とは通信できない
【例】
新しいCSのP1ポートに端末をつないでおいて,
新しいCSの電源を入れたら数回リターンキーを押してモニタモードに入ります。
(MON> というプロンプトが出ます)
MON> p -modp -modコマンドで設定に入り, 始めの3行だけ0.0.0.0から各自の設定に変更します。 それ以下はそのままリターンを押して再びプロンプトが出るまでとばしてください。
<network boot parameter> local IP address : 0.0.0.0 ? (その新しいCSに割り当てるIPアドレス) server 1 IP address : 0.0.0.0 ? 130.34.11.44 (この通り指定) router 1 IP address : 0.0.0.0 ? (各サブネットのルータのIPアドレス) server 2 IP address : 0.0.0.0 ? (これ以下は全部そのまま)
MON> b -conで起動します。 130.34.11.44はブートサーバのアドレスです。起動に要する時間は70秒前後です。 ブート中は赤いLED(STATUS 1 または 2)が点灯していますが, これが消えるとブートは完了です。 サブネットによってはこの方法でうまくブートできない場合があるようです。 そのときは,この記事の最後の問い合わせ先まで連絡してください。
最初に,新しいCSのブートの様子を簡単に説明しておきます。
- 利点:ドメインネームも使え,サブネット外とも通信できる
- 欠点:bootのためのFTPサーバが必要
install> netstartnetstartコマンドで,ネットワークを起動し,
install> installinstallコマンドでソフトウェアをアップロードするサーバの情報を 順次聞いてきますので,答えるとソフトウェアのアップロードが開始されます。 アップロードが終われば後はそのブートサーバ上での作業になります。
install> shutdownでインストールプログラムを終了して,電源を切り,メモリカードを抜いてください。
../netboot/install/setup/common/netmask 130.34.0.0 255.255.255.192 #ネットマスク ../netboot/install/setup/common/broadcast 130.34.???.?? #サブネットのブロードキャストアドレス ../netboot/install/setup/common/servers /share/routed (行頭の#マークをとる) ../netboot/install/etc/gateways net default gateway 130.34.???.?? metric 1 passive #サブネットのゲートウェイ ../netboot/install/etc/resolv.conf 各部局でのネームサーバの設定 ../netboot/install/bootconf 上記のファイルを使用するようにコメント(#マーク)を削除する。
新しいCSのパラレル/シリアルポートにつないだプリンターを, ネットワーク上からリモートプリンターとして利用することができるようになります。 ただし,BSD系のワークステーションで使用されるlprのみで, SystemV系で使用されるlpの出力を受信することはできません。
- 利点:ネットワーク上のlprからの要求をパラレル/シリアル回線に送れる
- 欠点:bootのためのFTPサーバが必要
# hosts.equiv # fifo.drv # prsvr # prrm # prcap # prgroup同様にプリンタサーバを起動するために, ./netboot/install/setup/common/servers の中で,以下のコマンドのコメント(#マーク)を削除してください。
# /share/prsvr新しいCSとプリンタとの通信条件を設定します。 ../netboot/install/setup/common/prcapの中で, 例えば以下のようにします。
lp1:lp=parallel: #パラレルポートを"lp1"とする。 lp2:lp=tty5:br#9600:bitchar#8:parity=none:stop=1:flow=xon: #RS232Cの5番を9600bps,8bit,none parity,stop bit 1,xon/xoffフロー制御 #名前を"lp2"とする。上記の"lp2"のようにRS232Cをプリンタにつなぐ場合は, ./netboot/install/setup/ttys ファイルの該当ポートをpassiveにします。
tty4 cmd tty5 passive../netboot/install/etc/hosts.equivファイルにプリントを許可する ホスト名を書きます。ここで書くホスト名は ./netboot/install/etc/hostsに登録されている名前を書きます。 制限をかけない場合は,"*"マークを書いてください。
lp1|Printer 1:lp=:rm=printhost:rp=lp1:sd=/usr/spool/lp1: lp2|Printer 2:lp=:rm=printhost:rp=lp2:sd=/usr/spool/lp2:この例では,ホスト名printhostのlp1をリモートプリンタlp1として, ホスト名printhostのlp2をリモートプリンタlp2としています。 また,/etc/hostsにprinthostのIPアドレスを定義した
130.34.???.?? printhostという設定が必要です。 これで,このホストから
lpr -Plp1によって,lp1のプリンタに出力することができます。