電子メールサービス,PPPサービスの利用申請方法および利用方法
総合情報システム運用センター 運用係 大沼 忠弘
oonuma@tains.tohoku.ac.jp
総合情報システム運用センター 運用係 遠藤 美奈子
minako@tains.tohoku.ac.jp
1 はじめに
電子メールは,現在,世の中で幅広く利用され,
学内の研究者にとってもまた欠かすことのできない通信手段となっています。
しかし,学内事情を見ると,電子メールの機能を備えた計算機システムを
所有していない研究者も多数いるようです。
そこで,誰でも利用できる電子メールのサービスが用意されている必要があります。
東北大学大型計算機センターが提供してきた電子メール専用システム(cctu-mail)は,
そのような役割を果たしてきましたが,利用者管理システムの都合のために
IDが所定の形式の利用者番号に限られ,
自由なIDで使いたいという要求が常にありました。
一方,東北大学では,東北大学総合情報ネットワーク(TAINS)によって,
高性能の計算機ネットワーク環境が大学構成員に広く提供されています。
TAINSの利用のさらなる促進のためにも,
誰でも電子メールを利用して情報交換できる環境の提供が必要とされています。
これらの要求に応えるため,東北大学大型計算機センターとTAINSを運用する
東北大学総合情報システム運用センターが共同で運営し,
広く大型計算機センターの利用者と東北大学の構成員を対象にした,
電子メールのサービスを昨年度から提供し始め,現在約1900名の方々が登録し,
快適な電子メールサービスを受けています。
2 電子メールサービス規程
この電子メールサービスの規程は以下のとおりです。
- この電子メールサービス(以下,「このサービス」)は,
東北大学大型計算機センターの利用者と
東北大学の構成員を対象にして,
電子メールを利用する環境を提供するものである。
- このサービスの管理運営は,東北大学大型計算機センターと
東北大学総合情報システム運用センターが共同で担当する。
- このサービスを利用しようとする者は,利用の申請を行う。
- このサービスの利用を認められたもの(以下,「利用者」)の
利用期間は各年度の末日までとし,
利用の廃止の申し出が無ければ,自動的に更新される。
利用資格がなくなった場合は速やかに廃止の連絡をすること。
- このサービスは,
メールの集配信を行うサーバ(以下,「サーバ」)により提供する。
- 利用者は,メールサーバをメールとネットワークニュースの利用,
およびその他サービスされている用途以外の目的で
使用することはできない。
- メールサーバに接続するための端末等の準備は,利用者において行う。
- 利用者がメールサーバに保管できるファイルは,
利用者ごとに1 MB までとする。
また,利用者がメールサーバに保管できる未読のメールは,
利用者ごとに1MB までとする。
- このサービスを利用するメールの送受信は無料とする。
- このサービスの運用は,原則として無休で行う。
ただし,メールサーバの保守作業等のために
サービスを一時停止することがある。
- 利用者への連絡および広報は,
このサービスのメールおよびネットワークニュースにより行う。
- 利用者は,利用資格を相当の注意をもって管理しなければならず,
これを他人に貸し,あるいは譲ることはできない。
- 利用者は,このサービスの運用に支障を与え,
あるいは公序良俗に反する利用を行うことはできない。
- このサービスの利用者が規程に反した場合,
利用資格を停止または取り消すことがある。
- このサービスの利用者の利用状況によって,
利用資格を停止または取り消すことがある。
- 東北大学大型計算機センターおよび
東北大学総合情報システム運用センターは,
このサービスの利用者に対し,利用上生じた損害,
およびサービスの障害により生じた損害の責を負わない。
3 メールサーバ
このメールサービスを提供するメールサーバは,
利用者がメールを利用するために POP サーバと
SMTP サーバの機能をもちます。
また,ネットワークニュースを利用するための NNTP サーバの機能もあります。
メールサーバのアドレスは,以下の通りです。
(変更することがあります。できるだけドメイン形式を利用してください。)
ドメイン形式: mail.cc.tohoku.ac.jp
IPアドレス: 130.34.40.40
4 利用の申請
利用の申請は,当分の間,大学(高専等も含む)内に連絡先をもち,
そこへ電話で連絡が取れる方に限らせていただきます。
申請の手順は以下のとおりです。
- 電子メールサービスの利用申請書を,
次のいずれかの方法で入手して下さい。
- (a) メールサーバにtelnet 方式で接続して,
利用者名の代わりにshinsei1 と入力すると表示されます。
- (b) メールサーバに匿名ftp 方式で接続して,
shinsei1.txtのファイルとして入手できます。
- (c) WWW ブラウザ(Netscape など)で,
ftp://mail.cc.tohoku.ac.jp/shinsei1.txt
のURLを指示して入手できます。
- 希望する利用者名を考えます。
利用者名は3文字以上8 文字以内で,先頭がアルファベット小文字,
2 文字目以降がアルファベット小文字,
数字またはハイフン(またはマイナス)に限られます。
- できるだけ,申請に先立って,希望する利用者名を予約してください。
予約するには,メールサーバにtelnet で接続して,
利用者名の代わりにyoyakuと入力したあと,
指示にしたがって,希望する利用者名,氏名,
および連絡先電話番号などを入力します。
- 利用申請書をパソコンなどのエディタやワープロに取り込むなどして,
希望する利用者名(ID),および申請者の氏名,
ローマ字での氏名,所属,連絡先(大学(等)内のもの),
そこの電話番号を記入します。
種別の欄に,教員,大学院生,あるいはその他(具体的に)の
いずれかを記入して下さい。
申請する方が教員でない場合には,
指導教員(責任教員)の氏名,所属,連絡電話番号を
記入してください。
- 記入した利用申請書を,
メールで申請用アドレスshinsei@mail.cc.tohoku.ac.jp宛に
送って下さい。
メールで送付するのが無理な方は,
申請書をプリンタでA4用紙に打ち出して,FAX で(022)263-9201 宛に
お送り下さい。
(メールを利用できない方も,
お近くの方などに依頼してメールで送って下さっても構いません)
- 申請書を受け付けた後,約2 週間で利用の許可を
電話で直接本人に連絡します。
2週間後に電話(内3437)を頂いても構いません。
この際に利用者名と初期パスワードをお知らせします。
5 利用の方法
原則として,POP による利用をお願いします。
5.1 POP による利用
手持ちのパソコンからTOPIC などのインターネット,あるいはTAINSを経由して,
POP 方式でこのサービスのメールサーバに接続して,メールを読み書きします。
操作も簡単ですので,TAINSや学内LAN があるところから利用する場合に,
お勧めです。
(事前の準備)
- お手持ちのパソコン(PC 互換機,Mac,98 互換機など)に
イーサネットインターフェースを取付け,
TAINSや学内LAN に接続します。
(イーサネットインターフェースについては,
それぞれのパソコンにより適合する製品が異なりますので,
購入店に相談してください。
接続に際して,ハブという装置や
ケーブル類が必要になることがあります。)
- お手持ちのパソコンにPOP 対応メールシステム(POP クライアント)の
ソフトウェアを用意します。
(WinBiff,Eudora-Pro などが,よく使われています。)
- パソコンのPOP クライアントの設定をします。
POP サーバおよびSMTP サーバとして,
このサービスのメールサーバを指定します。
(ログイン名(利用者名)を設定する場合には,
このサービスで認められた利用者IDを指定します。
新しいメールの到着をチェックする時間間隔は,
短く(5分以下に)設定しないでください。)
(毎回の操作)
- メールを読んだり送る操作については,
POP クライアントソフトウェアの操作マニュアルに従ってください。
- なお,この方式でメールを利用する方が
ネットワークニュースを利用するには,
お手持ちのパソコンにNNTP 対応ニュースリーダの
ソフトウェアを用意して利用されるのが,便利です。
(Netscape などで利用できます。)
この場合,NNTPサーバとして,このサービスのメールサーバを
指定します。
5.2 ログインによる利用
POP クライアントを使えない場合には,
手元のパソコンなどからTOPIC などのインターネット,
あるいはTAINSを経由して,telnet 方式でメールサーバに接続し,
この計算機のメール送受コマンドを利用します。
(事前の準備)
- お手持ちのパソコン(PC 互換機,Mac,98 互換機など)に
イーサネットインターフェースを取付け,
TAINSや学内LAN に接続します。
(東北大学内部でTCP/IP 方式のコミュニケーションサーバ(CS)を
介してTAINSに接続できるならば,
イーサネットインターフェースを使わずに,
パソコンやワープロなどを接続することができます。)
- パソコンなどの機種と接続方法に合わせて,端末ソフトを用意します。
(毎回の操作)
- 端末から,telnet でメールサーバに接続します。
接続の操作は,端末ソフトの操作マニュアルに従ってください。
- 接続した後,計算機からの指示に応じて利用者名と
パスワードを入力します。
- メールサーバでは,メールとネットワークニュースを使うために
mnews, mh, mail, mailxのいずれかのコマンドを利用します。
文面をしたためるために使うエディタはvi, muleが用意してあります。
コマンドの使用法の説明は,
一般のUNIX コンピュータ(System V (ファイブ)系)に関する
解説書をご覧ください。
- メールの利用が終わったら,logout コマンドで終了します。
6 PPP(Point to Point Protocol)サービス
自宅や出張先から大型計算機センターのシステムや研究室のコンピュータに
アクセスしようとしたときに有効な,
ダイヤルアップPPP接続のためのサーバの運用を昨年から開始しました。
このサービスを受けるために,新たな申請は必要ありません。
電子メールサーバ(mail.cc.tohoku.ac.jp)のサービスを受けている方ならば,
同時にPPPサービスを受けることができます。
また,このサービスの利用には電子メールの利用と同じく課金していません。但し,
当然ながら電話代は個人負担です。
(このサーバを利用するためのデータ)
電話番号: 217-3128
通信速度: 最高28.8kbit/sまたはISDN同期64kbit/s
アカウントおよびパスワード: 電子メールサーバ(mail.cc.tohoku.ac.jp)の
利用者名(ID)とそのパスワードを使います。
IPアドレス取得: サーバから割り当て
(設定すると便利。この例に限らず,最適に設定してください)
ドメインネームサーバ: 130.34.11.123
ドメイン: mail.cc.tohoku.ac.jp
proxyサーバ: 130.34.11.89:8080
このサービスを同時に利用できるのは,現在のところ,
モデムによる接続が16,ISDN同期接続が2までです。
PPPによる接続方法
利用者が用意するものは,パーソナルコンピュータ,モデム,電話回線
およびPPP接続の機能をもつ接続ソフトウェアです。
チャットスクリプトなしのPAP方式,または,チャットスクリプトの中で
pppコマンドを使う方法のどちらかでご利用下さい。
(PAP機能をもつ場合の設定)
PPPのPAP(Password Authentication Protocol)方式の利用者認証を利用するために,
PPP接続のソフトウェアのPAPの設定に,
メールサーバの利用者名とパスワードを設定します。
- (1) 217-3128へ電話する。
- (2) CONNECTが表示されたらすぐにPPPのセッションに入る。
(PAP機能をもたないか,誤動作する場合の設定)
一部のWindow95などのシステムでは,PAP機能がサポートされていない
場合があります。また,PAP機能をもっていても,正しく動作しない場合
があります。その場合,次のようにして接続して下さい。
- (1) 217-3128へ電話する。
- (2) CONNECTが表示されたらCRを送る。
- (3) Username:とPassword:に対して利用者名とパスワードを送る。
- (4) コマンド待ちのプロンプトが表示されるので,
“ppp”を送ってpppコマンドを起動し,PPPのセッションに入る。
7 無手順による端末接続(telnet)
- (1) 217-3128へ電話する。
- (2) CONNECTが表示されたらCRを送る。
- (3) Username:とPassword:に対して利用者名とパスワードを送る。
- (4) コマンド待ちのプロンプトが表示されるので,
telnetコマンドを起動し,telnetのセッションに入る。
8 連絡先
このサービスの利用に関する連絡先は,次の通りです。
東北大学総合情報システム運用センター
電話 (022) 711-3412
FAX (022) 262-3422
Email: tains@tains.tohoku.ac.jp
9 利用申請書(記入例)
申請書の様式が変更になることもありますので,
できるだけ,毎度,入手してください。
メールサービス利用申請
メールサービス利用規程を了解し,利用を申請します。
希望する利用者名 me-ru
申請者氏名 電子芽流(外国人の方はふりがなをお願いします)
ローマ字での氏名 Meru Denshi
所属 東北大学大学院○学研究科□□学専攻
連絡先(大学内) 東北大学○学部□□学科△△研究室
そこの電話番号 (022) 217-5900 内線0110
種別 教員・大学院生・その他(具体的に)のいずれかを記入
指導教員 紫藤京允(教員は記入不要)
所属 東北大学大学院○学研究科□□学専攻
その連絡電話番号 (022) 217-5900 内線0119
www-admin@tohoku.ac.jp
pub-com@tohoku.ac.jp