PPPの設定 ---Windows95/98編---

総合情報システム運用センター 佐伯田鶴
saeki@tains.tohoku.ac.jp
総合情報システム運用センター 佐藤倫子
noriko@tains.tohoku.ac.jp

1 はじめに

 総合情報システム運用センターでは,TAINSの利用者を対象にPPP (*1) サービスを行っています。 PPPサービスにより,例えば自宅や出張先からTAINSに接続して,telnet,mail,WWW などを利用することができます。
 PPP接続を行うには,パソコンの他に
モデム,電話回線(携帯電話,PHSも可)
が必要です。また,
アクセスサーバーへのアクセスポイントは総合情報システム運用セ ンターにお問い合わせ下さい。
指定するネームサーバアドレスは普段お使いの各部局のもの
(もしわからなければ,プライマリDNS 130.34.11.123 セカンダリDNS 130.34.11.111 を指定)
となっています。
 ここでは,Windows95と98で,TAINS上のサーバにPPP接続を行うための設定方法 を説明します。 説明の図ではWindow98の画面例を示していますが,Windows95でも同様の手順で設定で きます。


(*1) PPP(Point to Point Protocol):イメージとしては電話回線を用いて TCP/IP接続を行うようなもの

2 準備

 初めてPPP接続を行う時には,次の準備が必要です。
  1. ダイヤルアップネットワークのインストール
  2. TCP/IPプロトコルの追加
  3. ダイヤルアップネットワークの設定
 パソコンによってはダイヤルアップネットワークやTCP/IPプロトコルがすでに インストールされていることがあります。 必要な項目を設定して下さい。

2.1 ダイヤルアップネットワークのインストール

 デスクトップ上の[マイコンピュータ]の中に [ダイヤルアップネットワーク]フォルダが無い場合は, 以下の手順で [ダイヤルアップネットワーク]をインストールして下さい。
 [マイコンピュータ]の中の[コントロールパネル]にある [アプリケーションの追加と削除]を開きます。
 [アプリケーションの追加と削除]プロパティの [Windows ファイル]タブをクリックしますし, [ファイルの種類]の[通信]をチェックしてから, [詳細]ボタンをクリックします。


図2-1-1 [アプリケーションの追加と削除]

 [ファイルの種類]の [ダイヤルアップネットワーク]をチェックし, [OK]をクリックします。


図2-1-2 [通信]

 [アプリケーションの追加と削除]の画面に戻りますので, [OK]をクリックします。 ダイヤルアップネットワークがインストールされ, [マイコンピュータ]の中に[ダイヤルアップネットワーク]フォルダ が作成されます。

2.2 TCP/IPプロトコルの追加

 [コントロールパネル]の[ネットワーク]を開きます。 [現在のネットワークコンポーネント]のリストに[TCP/IP]がない場合は, 以下の手順で[TCP/IP]プロトコルを追加して下さい。  [追加]ボタンをクリックします。


図2-2-1 [ネットワーク]

 [インストールするネットワークコンポーネント]の リストから[プロトコル]を選択し,[追加]をクリックします。


図2-2-2 [ネットワークコンポーネントの選択]

 [製造元]から[Microsoft],[ネットワークプロトコル]から[TCP/IP]を 選択し,[OK]をクリックします。
TCP/IPのインストールが開始されます。


図2-2-3 [ネットワークプロトコルの選択]

 TCP/IPの追加に成功すると,[現在のネットワークコンポーネント]の リストに[TCP/IP]が表示されます。
 [OK]をクリックして[ネットワーク]の設定を終了し, 設定を有効にするためにパソコンを再起動して下さい。


図2-2-4 TCP/IP追加後の[ネットワーク]

2.3 ダイヤルアップネットワークの設定

 接続するサーバの電話番号等の設定を行います。
 デスクトップ上の[マイコンピュータ]の[ダイヤルアップネットワーク]を 開き,[新しい接続]アイコンをダブルクリックします。  [新しい接続]のウィザードが開きます。 [接続名]に適当な名前を入力し(ここでは[TAINS]としています),モデムが複数ある場合は使用するモデムを選択し,[次へ]をクリックします。


図2-3-1 [新しい接続]接続名

 次に接続先の電話番号を設定します。 アクセスポイントの電話番号を入力して下さい。 その後,[次へ]をクリックします。


図2-3-2 [新しい接続]電話番号

 設定終了の画面が表われますので,[完了]をクリックします。


図2-3-3 [新しい接続]完了

 [ダイヤルアップネットワーク]フォルダに[TAINS]というアイコン が作成されます。


図2-3-4 [TAINS]アイコン

 次に,接続の詳細な設定を行ないます。
 新たに作成した接続のアイコン(ここでは[TAINS])を マウスの右ボタンでクリックし, ショートカットメニューの[プロパティ]を選択します。
 設定画面が開きます。[全般]の電話番号に間違いがないことを確認した後, [サーバの種類]のタブをクリ ックします。


図2-3-5 [TAINS]の設定

 [ダイヤルアップサーバの種類]では,[PPP: インターネット,Windows NT Server,Windows98] を選択します。
 [詳細オプション]は[ソフトウェアを圧縮する]のみをチェックします。
 [使用できるネットワークプロトコル]は[TCP/IP]のみをチェックします ([NetBEUI]と[IPX/SPX互換]のチェックははずします)。
 続いて[TCP/IP 設定]クリックします。


図2-3-6 サーバの種類

 [TCP/IPの設定]では, [サーバが割り当てたIPアドレス], [ネームサーバアドレスを指定する]を選択します。
 [プライマリDNS] と [セカンダリDNS]は, 普段お使いの各部局や学科等のサーバのIPアドレスを入力します。 もしわからなければ,

プライマリDNS 130.34.11.123
セカンダリDNS 130.34.11.111
を指定して下さい。
 [IPヘッダー圧縮を使用],[リモートネットワークでデフォルトのゲートウェ イを使用] をチェックします。


図2-3-7 TCP/IP設定

 [OK]をクリックして[TAINS]の設定画面に戻り, 再び[OK]をクリックして設定を終了します。
 以上で準備は終りです。

3 接続

 PPPサーバへの接続を行うには,パソコンが電話回線と接続されていることを 確認した後, [マイコンピュータ]の中の[ダイヤルアップネットワーク]を開き, 接続先のアイコン(ここでは[TAINS])をダブルクリックします。
 [接続]というダイアログが開きますので, ユーザ名とパスワードの欄に利用申請によって取得したユーザID と パスワードを入力し,[発信元]を選択します。
 [発信元]の登録をするには,[ダイヤルのプロパティ]をクリックします。


図3-1 [接続]

 [ダイヤルのプロパティ]で,よく利用する発信元(自宅,出張先等)を 登録することができます。
 登録名(ここでは「自宅」としています),国名,市外局番を入力します。 電話回線の種類は,プッシュホン回線ならば[トーン], ダイヤル回線ならば[パルス]を指定します。
 [接続]の画面(図3-1)で,ユーザ名,電話番号に間違い がないかどうか確認した後,[接続]をクリックします。


図3-2 [ダイヤルのプロパティ]

 PPP接続が開始され,「ダイヤル中...」のメッセージが表示されます。


図3-3 サーバに接続中

 接続に成功すると,windows98では図3-4のような画面が現れます。 また,PPP接続中はタスクバーにPPPのアイコンが表示されます。
 Windows95では[ダイヤルアップネットワーク(TAINS)]という タイトルの画面が表示されます。


図3-4 接続成功

 接続後は,WWW,電子メール,telnetなどのアプリケーションを 利用することができます。


図3-5 タスクバーのPPPアイコン

4 接続の終了

 PPP接続を終了するには, 使用しているネットワークのアプリケーションを終了させた後, Windows98では,タスクバーのPPPアイコンを マウスの右ボタンでクリックし, メニューから[切断]を選択して下さい。 Window95では,[ダイヤルアップネットワーク(TAINS)]のウィンドウに [切断]ボタンがありますので,ここをクリックして下さい。


www-admin@tohoku.ac.jp
pub-com@tohoku.ac.jp