MacintoshおよびAppleTalkプロトコルをお使いの皆さんへ
−自主的ルールの提案に向けて−

TAINS利用研究会AppleTalkグループ
appletalk@tohoku.ac.jp
1.MacのEthernet接続について

 最近,TAINSにMacをEthernetで接続したときの設定ミスで,ネットワークを混 乱におとしいれる事故が多発しています。近頃のMacの普及とEthernet機器の 低価格化により,(Macの知識はあっても)ネットワークの知識のない人が安 易につなぐ傾向があります。接続方法等に関して,身近に質問できる人がいな い場合は,困って悩む前にTAINS利用研究会AppleTalkグループまでご相談下さ い。AppleTalkという名称に関わらず,Macの接続に関することなら力になれる と思います。また,接続をする方は,特に以下の事項に留意して下さるようお 願いします。

  1. MacをTAINSに接続する場合,接続する前に必ず(だい たい各学科・研究所ごとに一人任命されている)イン ハウス・ネットワーク運用担当者宛に接続申請書を出 す必要があります。(AppleTalkのみの使用でも,接続 申請書を出して下さい)
  2. 接続申請して,IPアドレスを受け取ったら初めて,Mac をTAINSに接続できます。適切な設定を行っていない, もしくは行えないMacは絶対にTAINSに接続してはいけません。
  3. 申請して与えられた正規のIPアドレス(計算機の住所 みたいなもの)を必ず使う。自分勝手なIPアドレスは 絶対に使わない。
  4. 分からないときは自分で試さず,分かる人か,知識の ある業者に聞く。知識の無い業者に設定をまかせない。
  5. Apple TalkでTAINSに接続する場合,TAINS上でのMacintosh nameの重複を避けるため,コントロールパネルの 共有設定で設定するMacintosh nameを,できるだけ個性 的な名前にしてください。特に,Macの機種名をMacintosh nameに設定するのは避けてください。

 また,Apple Internet Router等のEthernetとLocalTalkの中継をするものを使 用する場合は,FastPathやGatorBox等のハードウェアルータの導入を計画する 場合と同様に,TAINS利用研究会AppleTalkグループからZONEの割り当てを受け る必要があります(これはIPアドレスの割り当てとは別途です)。必ず連絡を 下さるようお願いします。

2.EtherTalk接続を拒否される現象について

 今年の初め頃からEtherTalkでTAINSにつないだMacintoshが接続を拒否される 現象が起きています。これはTAINSの歴史的な理由で,接続できるMacintoshの 数が127台に限られているためです。その理由を以下に説明します。
 AppleTalkには2つの規格が存在し,それぞれPhase I,Phase IIと呼ばれて います。はじめに開発されたAppleTalk Phase Iでは,Ethernet上にZONEを1 つしか作ることができず,その1つのZONEには127台のMacintoshしかつなぐこと ができないという制約がありました。その後,Phase Iの制約を克服するため AppleTalk Phase IIが開発され,Ethernet上に複数のZONEを作ることができる ようになりました。しかしPhase IとPhase IIが混在している状況では, Phase IIもZONEが1つしか作れないという制約が残りました。
 初期のTAINSではPhase Iが利用されていて,順次Phase IIに移行していきま した。そして2年ほど前にPhase Iを使うMacintoshやルータは全て無くなり, Phase IIだけのNetworkになりました。しかしPhase IとPhase IIが混在してい たときの名残で,現在でもEthernet上のAppleTalk ZONEは"TAINS EtherTalkII" の1つしか存在していません。ZONEを分割するにはTAINSにつながっている全て のAppleTalkルータの設定を変更する必要があるので,今日までZONEが1つの 状態が続いてきました。そればかりか,ZONEが一本しかないという不都合や ルータ等の設定ミス,AppleTalk routerのbugが重なり,実在しないZoneが (あたかも亡霊のように)存在しているように振る舞い,ネットワークを混乱 させている状況になってしまいました。
 TAINS利用研究会AppleTalkグループでは,このような状況を打破する方策を検 討して参りました。その結果,TAINS88 幹線でのEtherTalkのnetwork range変 更を一刻も早く行なう以外に解決策はないという結論に至りました。また, TAINS技術運用検討委員会における公式ルールの制定に先立ち,TAINS利用研究会 AppleTalkグループからの自主的ルールを提案して,より合理的なAppleTalkネッ トワークの構築を試行し,実験的運用を行う必要性も生じております。

3.TAINS上での快適なEtherTalk接続のために

 TAINS利用研究会AppleTalkグループは8月某日にTAINS88幹線でのEtherTalkの network rangeの変更を行ないます。これは近年のTAINSでのAppleTalk利用者 の急増に対応し,TAINSでAppleTalkを円滑に利用するために必要な措置です。 皆様のご理解とご協力をお願いします。

現在の設定

network range 25000-25000

default ZONE TAINS EtherTalkII

変更後の設定

network range 24900-24999

default ZONE TAINS-EtherTalk

 この変更により,これまでTAINSで一本しか確保されていなかったZONEが複数 取れるようになり,混雑によりEtherTalkを使用できないことが多いとという トラブルが解消されます。また,複数のZONEをつくれることから,各学科程度 の単位で独立したZONEをEtherTalk上につくることができるようになります。
 network rangeの設定が必要となる機種は,FastPath, Gatorbox等のAppleTalk hardware router,Apple Internet Router等のsoftware routerを走らせてい るMacintosh,UARやARNS等のAppleTalkのサービスを行なっているunixなどで す。

4.より詳しい情報は.....

 network rangeの変更については,後日SuperTAINS ニュースもしくは,TAINS bbmsのmac,tains-info-serviceカテゴリー,ネットニュースのtains.net ニュースグループ等にて,日時や作業手順等の詳細をアナウンスする予定です。
 その他,AppleTalkに関する最新情報は不定期ですがTAINS bbmsのmac, tains-info-serviceカテゴリー,ネットニュースのtains.netニュースグループ 等でアナウンスしますので,ぜひご覧下さい。

 お問い合わせは

TAINS利用研究会AppleTalkグループ(appletalk@tohoku.ac.jp)
までお願いします。
www-admin@tohoku.ac.jp
pub-com@tohoku.ac.jp