最近,TAINSにMacをEthernetで接続したときの設定ミスで,ネットワークを混 乱におとしいれる事故が多発しています。近頃のMacの普及とEthernet機器の 低価格化により,(Macの知識はあっても)ネットワークの知識のない人が安 易につなぐ傾向があります。接続方法等に関して,身近に質問できる人がいな い場合は,困って悩む前にTAINS利用研究会AppleTalkグループまでご相談下さ い。AppleTalkという名称に関わらず,Macの接続に関することなら力になれる と思います。また,接続をする方は,特に以下の事項に留意して下さるようお 願いします。
また,Apple Internet Router等のEthernetとLocalTalkの中継をするものを使 用する場合は,FastPathやGatorBox等のハードウェアルータの導入を計画する 場合と同様に,TAINS利用研究会AppleTalkグループからZONEの割り当てを受け る必要があります(これはIPアドレスの割り当てとは別途です)。必ず連絡を 下さるようお願いします。
2.EtherTalk接続を拒否される現象について
今年の初め頃からEtherTalkでTAINSにつないだMacintoshが接続を拒否される
現象が起きています。これはTAINSの歴史的な理由で,接続できるMacintoshの
数が127台に限られているためです。その理由を以下に説明します。
AppleTalkには2つの規格が存在し,それぞれPhase I,Phase IIと呼ばれて
います。はじめに開発されたAppleTalk Phase Iでは,Ethernet上にZONEを1
つしか作ることができず,その1つのZONEには127台のMacintoshしかつなぐこと
ができないという制約がありました。その後,Phase Iの制約を克服するため
AppleTalk Phase IIが開発され,Ethernet上に複数のZONEを作ることができる
ようになりました。しかしPhase IとPhase IIが混在している状況では,
Phase IIもZONEが1つしか作れないという制約が残りました。
初期のTAINSではPhase Iが利用されていて,順次Phase IIに移行していきま
した。そして2年ほど前にPhase Iを使うMacintoshやルータは全て無くなり,
Phase IIだけのNetworkになりました。しかしPhase IとPhase IIが混在してい
たときの名残で,現在でもEthernet上のAppleTalk ZONEは"TAINS EtherTalkII"
の1つしか存在していません。ZONEを分割するにはTAINSにつながっている全て
のAppleTalkルータの設定を変更する必要があるので,今日までZONEが1つの
状態が続いてきました。そればかりか,ZONEが一本しかないという不都合や
ルータ等の設定ミス,AppleTalk routerのbugが重なり,実在しないZoneが
(あたかも亡霊のように)存在しているように振る舞い,ネットワークを混乱
させている状況になってしまいました。
TAINS利用研究会AppleTalkグループでは,このような状況を打破する方策を検
討して参りました。その結果,TAINS88 幹線でのEtherTalkのnetwork range変
更を一刻も早く行なう以外に解決策はないという結論に至りました。また,
TAINS技術運用検討委員会における公式ルールの制定に先立ち,TAINS利用研究会
AppleTalkグループからの自主的ルールを提案して,より合理的なAppleTalkネッ
トワークの構築を試行し,実験的運用を行う必要性も生じております。
3.TAINS上での快適なEtherTalk接続のために
TAINS利用研究会AppleTalkグループは8月某日にTAINS88幹線でのEtherTalkの network rangeの変更を行ないます。これは近年のTAINSでのAppleTalk利用者 の急増に対応し,TAINSでAppleTalkを円滑に利用するために必要な措置です。 皆様のご理解とご協力をお願いします。
現在の設定
network range 25000-25000default ZONE TAINS EtherTalkII
変更後の設定
network range 24900-24999default ZONE TAINS-EtherTalk
この変更により,これまでTAINSで一本しか確保されていなかったZONEが複数
取れるようになり,混雑によりEtherTalkを使用できないことが多いとという
トラブルが解消されます。また,複数のZONEをつくれることから,各学科程度
の単位で独立したZONEをEtherTalk上につくることができるようになります。
network rangeの設定が必要となる機種は,FastPath, Gatorbox等のAppleTalk
hardware router,Apple Internet Router等のsoftware routerを走らせてい
るMacintosh,UARやARNS等のAppleTalkのサービスを行なっているunixなどで
す。
4.より詳しい情報は.....
network rangeの変更については,後日SuperTAINS ニュースもしくは,TAINS
bbmsのmac,tains-info-serviceカテゴリー,ネットニュースのtains.net
ニュースグループ等にて,日時や作業手順等の詳細をアナウンスする予定です。
その他,AppleTalkに関する最新情報は不定期ですがTAINS bbmsのmac,
tains-info-serviceカテゴリー,ネットニュースのtains.netニュースグループ
等でアナウンスしますので,ぜひご覧下さい。
お問い合わせは
TAINS利用研究会AppleTalkグループ(appletalk@tohoku.ac.jp)までお願いします。