総合情報システム運用センターの発足によせて

総合情報システム運用センター長 曽根敏夫
 平成8年4月1日より,東北大学のキャンパスネットワークである TAINS などの情報システムの運用を担当する部局として,「総合情報システム 運用センター」が設置されました。
 ご承知のように,本学は昭和63年に,全国に先駆けて,本格的なキャ ンパスネットワークとして,総合情報ネットワークシステム TAINS を構築 いたしました。爾来,TAINS は,大学の構成員の多岐にわたる情報処理, 通信の基盤として重要な役割を果たしております。さらに,平成6年度に は,TAINS を増強するため,最先端のネットワーク技術であるATM方式を 採用した超高速ネットワークシステム SuperTAINS を完成させ,平成7年度 その拡充を果たしました。
 SuperTAINS により,東北大学は,広汎な学問領域で今後の研究を支援 する,マルチメディア情報時代に対応できる情報インフラストラクチャ を手にすることができました。しかし,キャンパスネットワークシステ ムは光ファイバやネットワーク機器などのハードウェアを設置しただけ では機能せず,SuperTAINS を真に活用するためには,次の課題を実現す ることが必要です。
 平成7年度まで,大型計算機センターが TAINS の世話部局として,その 運用管理を行ってきましたが,キャンパスネットワークの重要性が増し て,上で述べた課題が重要かつ緊急なものになるとともに,全国共同利 用施設である大型計算機センターの本来業務と兼ねることのできる限界 に近づいてまいりました。これらの背景により,研究,教育のみならず 事務用の利用も含めて学内の情報処理を広く支援し,大学全体の情報シ ステムの利用効率の向上を図るために,キャンパスネットワークシステ ムの運用を目的とする総合情報システム運用センターを設置することに なったものです。これに伴い,昭和36年度に学内共同利用施設として設 置されていた計算センターは廃止されました。
 総合情報システム運用センターは,センター長の下,研究開発室と運 用係で構成され,先に挙げた課題を主な業務内容としております。また, 運営委員会には広報専門委員会と技術専門委員会が置かれております。 広報専門委員会では,SuperTAINS ニュースの発行やWWWホームページの 運用などの情報サービスの提供について,また,技術専門委員会ではネ ットワーク運用・利用技術の研究開発について検討を行っております。 さらに,TAINS 利用研究会を通して,広範な分野からお集まりいただいた 熱意ある専門家によって,日々メ−ルによる活発な提案や実験が行なわ れ,それが総合情報システム運用センターの業務を支えるものとなって おります。
 今後とも,皆様のご支援とご協力を切にお願いいたします。


www-admin@tohoku.ac.jp
pub-com@tohoku.ac.jp