編集後記

昨年7 月にこちらに異動となり8ヵ月が経ちました。未だに不慣れなところも有り,こちら(青葉山)と前職場(片平)の皆様の力を借りながら,何とか業務をこなしている毎日です。ありがとうございます。今回は本学職員として採用されて以来2 回目の異動であり,本学では3 箇所目の職場を経験しているということになります。いずれの職場でもネットワークに携わっていることには変わり無いのですが,異動する度にそれに伴う多くの発見や気付きがあり,たかだか2 回の異動とはいえ,貴重な経験をさせていただいていると感じています。この経験を生かし,より広い視野を持って,本学の運営に貢献できるよう励んでいきたいと思います。宜しくお願い致します。

(ss)

この二年近く,次世代ホットスポット(NGH) と呼ばれる新しい無線LANのシステム開発とインフラ構築に携わっており,世界の電気通信事業者や,フリーWi-Fi を提供する都市などと協働する機会がありました。海外の様々な都市のフリーWi-Fi 事業を見ていると,観光客向けというよりはむしろ,地元市民への通信インフラの提供と,デジタル社会への転換のサポートがうたわれていることに気付きます。既に多くのキオスクが立ち並ぶLinkNYC(ニューヨーク市)や,プロジェクト初期段階のWiFi4EU(欧州委員会)でも,社会福祉が明確に打ち出されています。様々な市民サービスが電子化され,教育・研究の現場でもICT が不可欠になる将来のデジタル社会を見据えて,通信インフラへの投資がなされているということでしょう。国内の事業にも,「訪日外国人向け」「おもてなし」ばかりではなく,次世代の社会インフラのビジョンがもっと欲しいと感じます。次の世代のために,教育現場でのネットワーク活用も急務でしょう。

(後藤英昭)