新TAINS の名称とロゴマークについて

情報シナジー機構 ネットワークワーキンググループ(*1)

 TAINS という名称で親しまれている東北大学総合情報ネットワークシステムは,これまで,その整備・更新のタイミングに合わせて,各世代における呼称を有しています。すなわち,第一世代のTAINS は今ではTAINS88 と呼ばれ,第二世代はSuperTAINS,第三世代はTAINS/G とそれぞれ呼ばれています。そして,前号および前々号(TAINS ニュースNo.36 およびNo.35)の記事[1, 2] でお知らせしていますように,次の世代のTAINS が今まさに誕生しようとしています。そのような状況を受けて,本ワーキンググループでは,新TAINS の名称を決めるべく,長時間にわたり種々の調査や議論・検討を重ねてまいりました。その結果,新しいTAINS の名称は,

StarTAINS

に決定しました。「スター・テインズ」と読みます。
 「Star;スター」という語に託された意味を ( ひも ) 解くために,ひとまず今回導入されるStarTAINS の基幹ネットワーク構成図を前号の記事[1] より転載します。



図1: StarTAINS の基幹ネットワーク構成

ご覧の通り,StarTAINS では,青葉山北キャンパスのサイバーサイエンスセンター内に置かれるコアルータを中心とした,“スター” 状のネットワーク構成となっており,このシンプルなネットワーク構成がStarTAINSの最大の特徴であると言っても過言ではありません。つまり,もうお気付きのように,「Star」の最も主要な由来はこのような物理接続構成に依っています。
 加えて,この「Star」には,いろいろな意味が込められています。まず,今回のこの新しいTAINS が,井上プラン2007 が表明する世界リーディング・ユニバーシティにふさわしい力強い次世代の情報基盤として,文字通り“スター” の役割を果たすことが期待されます。すなわち,夜空に輝く“星” がいつも世界中に夢と希望を与えているように,StarTAINS をバックボーンとして東北大学から世界をリードする研究成果が次々と発信されていくことを予感させます。また,星と言えば,広く本学において国際交流等の象徴となっている“北斗七星” をも連想させます。さらには,StarTAINS の初めの5 文字には,「start」という語が隠されており,新しいネットワークの“始まり” と,いわゆるスモール“スタート” からの発展が暗示されます。そして,StarTAINS を利用する内外の全ての利用者一人一人が,StarTAINS という舞台に立つ“スター” である,という意味も込められています。
 新TAINS の名称とともに,TAINS 更新時の恒例行事になりつつあるロゴマークの作成について,図2 のものに決定しました。


図2: StarTAINS のロゴマーク

ご覧のように,TAINS のシンボルカラーのオレンジ色を用い,StarTAINS の名称の由来になっているスター状のネットワークのトポロジーを,アスタリスクマーク「*」に見立てました。さらに,そのマーク「*」の角度を傾けることで,永く情報基盤として活躍する時間軸を表現し,また,その先の延長線で未来を暗示することにより,今後も成長し進化し続けるネットワークであって欲しいという願いを込めました。本稿の著者(ネットワークワーキンググループ)の一人である千葉実が基本デザインを行い,情報部情報基盤課ネットワーク係の北澤秀倫氏が電子化を担当しました。
 ロゴマークともども,新しいキャンパスネットワークStarTAINS を,どうぞよろしくお願いいたします。

参考文献

[1]水木敬明, 曽根秀昭, “次世代TAINS の概要紹介,” TAINS ニュース, No.36, pp.5-13, 2008. (http://www.tains.tohoku.ac.jp/news/news-36/0513.html)
[2]水木敬明, 曽根秀昭, “TAINS/G の次の世代へ向けて,” TAINS ニュース, No.35, pp.3-4, 2008. (http://www.tains.tohoku.ac.jp/news/news-35/0304.html)

(*1)情報シナジー機構・ネットワークワーキンググループのメンバーは次の通り:桐原健真,金谷吉成,早川美徳,大町真一郎,齋藤信,北形元,曽根秀昭,木下哲男,水木敬明,後藤英昭,大沼忠弘,高中寿和,熊谷功,千葉実,森倫子,澤田勝己