StarTAINS の更新について

情報部情報基盤課ネットワーク係 七尾晶士
サイバーサイエンスセンター 水木敬明

 2009 年にスタートしたStarTAINS は,東北大学の第四世代キャンパスネットワークです[1, 2, 3]。これまで数度にわたる設備増強や機能強化を経てStarTAINS は発展してきています。しかしながら,StarTAINS において初期に導入されたネットワーク装置は,すでに経年劣化が避けられない状況にありました。
 そこでこの度,初期に導入されたエッジルータやコアルータ等の設備更新を行いました。StarTAINS の基本的な構成に変更はありません。エッジルータとコアルータ間の接続は,これまでのトラフィック量の実績に基づき,一部の箇所で速度を増強しています。また,国立情報学研究所(NII) が運用するSINET4 がSINET5へ移行することに対応し,対外接続装置を導入するとともに,SINET DC(データセンター)までのアクセス回線を調達しました。
 なお,前号の記事[4] にありますように,全学ファイアウォールが2014 年に導入されていますので,対外接続装置とコアルータの間には全学ファイアウォールが設置されています。
 以上によりまして,最新のStarTAINS 構成図は,図1 の通りとなります。



図1: 最新の StarTAINS 構成図

 皆様の暖かいご理解と関係各位のご尽力より,今回の設備更新を行うことができました。改めて深く感謝申し上げるとともに,引き続きStarTAINS をどうぞよろしくお願い致します。

参考文献

[1]水木敬明, 曽根秀昭, “TAINS/G の次の世代へ向けて,” TAINS ニュース, No.35, pp.3–4, 2008. (http://www.tains.tohoku.ac.jp/news/news-35/0304.html)
[2]水木敬明, 曽根秀昭, “次世代TAINS の概要紹介,” TAINS ニュース, No.36, pp.5–13, 2008. (http://www.tains.tohoku.ac.jp/news/news-36/0513.html)
[3]情報シナジー機構ネットワークワーキンググループ, “新TAINS の名称とロゴマークについて,” TAINS ニュース, No.37, pp.3–5, 2009. (http://www.tains.tohoku.ac.jp/news/news-37/0305.html)
[4]野田大輔, 森倫子, 水木敬明, “全学ファイアウォールについて,” TAINS ニュース, No.43, pp.2–3, 2015. (http://www.tains.tohoku.ac.jp/news/news-43/0203.html)